スッペロポロッチの民の記より

12月8日
あなたのことを思うと胸が苦しい。あなたが来ない日は一日中時計を眺めている。あなたが来てくれた日は嬉しいけど、次の日からはまたあなたを待って苦しむだけの毎日が続くの。お願い、今すぐにでも来て。あたしの胸騒ぎを止めて。
…ボーナス……

12月15日
今すぐボーナスをくれないとストレスで気が狂いそうだ

12月17日
ついに「社長が銀行に行った! 今日ボーナスが出る! でも違ったらどうしよう! あー! あー! 夢か!」という内容の夢をみるようになった

12月20日
スッペロポロッチ地方伝承のボーナス乞いの踊り。

12月21日
スッペロポロッチ地方のボーナス乞い踊りは年の瀬の風物詩だ。他民族は半月前に恵みを受けていることがほとんどだが、この地方では遅れて届き、年によっては来ないことすらある。乾ききった大地と借金取りを前に、懸命の踊りは続く。

12月22日
スッペロポロッチ地方伝承のボーナス乞いの踊りは、恵みの金が降るその日まで昼夜を分かたず行われる。

「あたり」の強運にあやかり、多額のボーナスという天恵を得んとするスッペロポロッチの民。

つづく

追記
12月25日
で でた… しんどかった…

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