だいたい1ヶ月のごぶさたですのだ。実はまだ背広の手直しをやってました。さぼってないよ。余暇 全突っ込みしてこのペースだよ。仕事家事育児をしながらお人形服作ってる人たち神だとつくづく思うよ。
試作なのでネクタイずれてるし、縫い目がガタガタだったり左右が全然違ったりしていますが、そのへん調整してもう1回最初から縫い直します。全体としては悪くないでしょ?
襟がオミットされたデザインのまま「背広」に見せるのがいちばん大変でした。コツは「肩の角度」と「肩口の位置」。いかり肩で肩幅広めになるようにすると、薄めの生地でもパリッとしてカラー柔道着に見えなくなるようです。ここさえちゃんとしてれば、左右に大きめに開いたギャグマンガ的な襟首でも けっこうさまになります。
この形になるまで3回 仕立て直してます。前回書いたのがアルファ版、それをもとに型紙を調整して縫い直したのがベータ版、それも何回もやり直しすぎて布がボロボロになって
濃色の布なので型紙が起こしづらかったという理由でバラバラのご遺体にして型紙を取ってやり直したのが最初の写真。ベータ2ってところ。
何回も縫い直して気づいたのは、「肩の角度」「脇の下の位置」超だいじ ということ。肩の角度は「背広っぽく見せる」ためにも大事なのですが、間違えて左右の角度が違っちゃったりすると、いちばん最初の工程なので差し戻しもできず、結果として全部出来上がったらなんかゆがんでるということになっちゃうのです。この試作も向かって左の肩でやらかしてます。脇の下も、てきとうにやるとびっくりするくらいだらしない身頃になっちゃいます。
そうそう、安めのドール服でときどき見かける「ズボンとシャツを一体化しちゃうやつ」、あれあんまり好みではなかったのですが、今回あえて採用してみました。上衣を着せる前提の場合は、もちゃもちゃしないしシャツがたくし上がって肩がキマらなくなることも減るし、かえってそのほうがいいと判断しましてね。
「ベルト通し」がついているデザインのときは、(右利きキャラの場合)向かって左側のひとつ↓だけ太めに穴を確保しておく必要があるようです。ここだけ二重にベルトが通るので。
ちなみに、腕は独自パーツで長くしています。ただ… 「特定の角度でしか曲げられないのが不便だから、あえてひじ周りや肩周りに角度をつけない」のをやってみたら、
お前らは真似するなよ!(このくらいひじ周りを削らないと、腕が全然曲がらないんだよ)
おまけ。何回も試着させるうちに、「女の子があこがれる男の仕草」みたいになっちゃうことがあるのですが、
残念ながらそういうキャラでは全くないというね。