ここからエジプト九栄神が登場して戦いが延長されませんように

梅雨どきからずーーーとやってきた作業も終わりが見えてきました。

ふにゃけるな! おみゃぁりさんだって人間だ やっぱり呑みたい!

あとは交換ハンドパーツとか表情差分とかの調整をして、全データを本番の精細度で再出力して表面処理と塗装して、服の型紙を起こし直して本番用の糸で丁寧に縫う作業です。これだけでもそこそこ時間がかかると思います。ゴールテープが見えてからが長く感じるランナーお約束現象ですね。いや、そういう比喩だけではなく、まじで時間かかります。3Dプリンターを「起きてる間はずっと」回してても10日くらいかかるかもしんないです。

さいきんの作業で気づいたこと。

  • ベルトのバックル(つめなし)を自作するときのポイントは「ベルト革が通る箇所のスリット幅をギリギリにする」こと テンションで締めつけるから 今回横に長いデザインのバックルだったので、2本真鍮棒を通して真ん中の部分を太くしています
  • シャツとズボンを一体化するドール服、股下がダブダブしているデザインの場合は、ずり上がらないように内側にパンツ状の布を縫いつけておくといい けっこうテンションがかかるので縫い目は股下じゃなくて後ろにずらす 痔になったら申し訳ないw
  • 市販スタンドの高さや胴の太さが合わない場合は、胴に巻く針金の側だけ1.5mm真鍮棒で自作すればけっこう充分 きれっぱしのしまつはUVレジンがちょうどいい
  • 下に着せるシャツのうなじをゴロゴロさせたくないという理由で後ろを大きく切り開く場合は、ずれないように薄手のリボンか何かで首のところを留めるといい
ありあわせの糸とリボンで適当に試作したのできたなくてごめんね

海洋堂のリボルテックヤマグチの山口さんインタビュー記事を読んだら、プロでも可動素体のデジタル造形は「出力して現物を触って問題点を書き出して修正の繰り返し」なんだって。つらいっすよね。出力だけでも半日かかるし。

俺達は明日を撃つ さすらいの本官さん

♪親指とひとさし指でー ピストルの形をつくりー

怒髪天「俺達は明日を撃つ!」の替え歌でお届けします。

ピストル持ち手とか、オプションのハンドパーツを作りまくっています。これはこれで難しい。まだ調整中です。

ペストリ持ち手ダス 片手持ちも作ってます
お人形必殺「どうとでもとれる軽く開いた手」
敬礼手 もうちょっと表情というか色気をつけたい
つかみ手 厚み5mmくらいまで対応

何が難しいって、作中のかわいい肉づきや反らしっぷりを再現するコツがつかみづらいのと、

どうもマンガ手だと「指を曲げたとき」「伸ばしたとき」で指の長さを変えないとおかしくなる場合があるみたいなのね。ボディにつけたとき寸法が合うように、右手を握って左手を開いた場合でもバランスが整うように、そういう調整作業も必要なんす。ただ、指以外の掌の部分はやっぱり厚みと幅を揃えたほうがいいみたい。

というわけで手オブジェクトの複製を並べたり重ねたりして、ぐるんぐるん回しながら確認しているのですが…

間違ったブルーインパルス感が大変楽しいです。

あと、かおとめんたまを別パーツにしたときの段差を解消するために、めんたまの下端をほっぺたにめり込ませる構造に変えることにしました。そこだけ変えればいいのにせっかく納得したところまでいらんほうにいじって回り道しましたが、なんとかなりそうです。

問題は、真冬にABSをプリンター出力するとビッスバスひびが入ること。本番出力までに春になっちゃったら解決するのですが、それはそれで気持ちがもたない…

おまけ。

かみつきけいかん。(帽子のシールはよごれ隠し)

「3Dプリンターでピストルが作れるんでしょ?」

うん。ほら。

「種子島とは卑怯な!」「これはコルトだ!」

と与太をこきながら表情差分とか小道具とかを作りまくっています。本体完成させたあとで、っておもってたんだけど、完成した瞬間に燃え尽きて1ヶ月くらい動けなくなるのはわかりきってるしやっぱり今のうちにね。仕事でやられるとブチ切れる「完成直前にいろいろねじこむ」パターンだ…。

帽子の❤️は よごれ隠し

上着やベルトをまだつくってませんが、全体のバランスは整ってきました。シャツの袖はこのままつけずに仕上げます。上着の袖口から素肌しか見えない設定みたいなので。

ちょ、ちょ、ちょ、この再現度やばくね? やばくね?? クソがんばったんだよ? 素直に立体に起こすと目が上あごにめり込んで落ちくぼむんだけどそこも調整したんだよ?

ドールアイ …ドールアイ? ドールアイ

こういうパーツを大量にプリントして「表情差分」が量産できます。前つくったときは「水性ペンで黒目を描きかえる」のを試したのですが、けっきょくぜんぜんきれいに落ちなかったのでこうすることにしました。現在、はめ込んだときの段差消しを試行錯誤中です。

おれダイレクト限定ボーナスパーツ

帽子の下も再現。実は去年まで知らなかったんだけど、原作ではモヒカンじゃないのね。

グーグーガンモ。嘘です。

いまひたすら「ハンドパーツ」をつくってます。お人形必殺「どうとでもとれる、軽く開いた手」とか、「なんか持ってる風の手」とか、「両手で銃を握った手」「敬礼手」とか。なんか欲が出て「ミニチュアラーメンと箸持ち手」まで作りたくなってきましたが、それはさすがに後日に回します。いや、上着を作れよ、と。

てなかんじで

1Kgもある3Dプリンター用の素材を、試作だけで使い切ってしまいました。黒いのはカラ容器です。出力したのは すべて試作なので、最終的には供養することになります。

敬礼。

おわかりい…

ドールを素体から自作したバカタリのメモ

イメージ通りの体型のドールボディがなかったので、服も体も「ジョイントパーツ以外は完全自作」という無茶を半年以上もやっています いろいろこうすると良いと思うことがたまってきたので随時書き足していきます

いや、知ってるけど、なんでそいつドール化するの、ってくらいのキャラです 最大の特徴がこのアングルだと隠れてますが

でも、ちまちままとめるのが好きだから ちまちままとめてるだけの話です おまえらの役に立つよう気をつけてはいるがおまえらの役に立つ保証はないからな!

素体づくりのくわしい制作メモはこちらをごらんくだせえ
可動素体を作ろう!(我流鼻毛真拳)

あと今回「ウィッグ」「ドールアイ」は不要なのでそれについては書いてないです

よろしければ

1/6ドール用ネクタイを縫ってみましたのだ

たぶんアゾン服で採用してるやり方これだと思います つうかアゾン服のネクタイを観察してまねしてみました

お手本 アゾン「PNS男性警察官set」
試作 曲がってますがていねいにやれば大丈夫なはず

Tl;dr(3行で)

本体を中表に縫う→結び目になる小さな筒を作る→結び目に本体を往復で通す→結び目の下側を裏で縫い縮めてキュッとさせる
最後の縫い縮める作業で「ネクタイっぽさ」が決まる

詳しく

可動素体を作ろう!(我流鼻毛真拳)

市販のドールボディと全然違うプロポーションのキャラドールを作りたくなりましてね、もちろん各関節動かなきゃ納得いかなかったので、やってみました。何ヶ月もかかりましたが、おもしろかったです。

わァがしょおがいに 一片の悔いなァ〜しィ!(CV千葉一族)

まだ途中ですが、いろいろわかってきたこともあるので、書いておきます。ときどき加筆修正するかもしんないです。

諸注意

  • 我流です。マネして失敗しても怒らない怒らない。
  • 11cmドールくらいの大きさでの作例です。もっと大きいと、別の工夫が必要かもしれません。ジョイント探しとか自重とか。もっと小さいのは強度の関係で難しいかも。
  • 今回は長袖長ズボンが前提なので、素体の美しさは考慮してないす。
  • たまたま自分は不器用なのでデジタル造形ですが、アナログでも同じことはできると思います。ただ、別のノウハウが必要かもしれません。
警告はしたよしたからね

おまわりさんもタリラリラーン

↑これ、「平成」のオープニングの歌詞なんだけど、タリラリラーンって原作だとクルクルパーの婉曲として使われてるときなかったっけw?

試作上がりました。半年かけやがったこのバカ!

ARっぽくて よくね?

帽子の上半分は布で作る予定なのでまだありません。モヒカンみたいになってるのは頭に固定するためのパーツです。この人普通にモヒカンですがそれではないです。

可動の仕組みとしてはだいたい良いと思うのですが、プロポーションが本当にこれでいいのだ なのかわかんなくなってきちゃって、ここからは服を試作しながら調整することにしました。つまりですね、いったん服を縫って体を直して直した体に合わせて服を作り直して、って… 

…おれが何かを発症しないように祈っておいてください。

護送

しくみとしてはもうちょっと小さくできるのですが、手持ちのお人形さんとからませて変じゃないくらいには大きくしました。ただ、11cmドールとしては相当ふとましいので、これ以上大きくすると重ぼったくなるかと判断してこのサイズです。これも服を着せながら調整します。

余裕で自立するのにちょっと感動。でも、重心がおかしくてすぐ猫背になっちゃう… あと、片足立ちとかさせて遊びたいのでやっぱりスタンドは作る必要がありそうです。市販スタンドの下半分に真鍮棒で作った上半分を組み合わせるだけでもいいかな。

小さくなーれ ビビデバビデ(ミスズ | パー | ビー)!!

小さくしすぎました。

両手両足プリントするのがめんどくさくて身体欠損というやつがあるので手で隠してます

おかげさまで可動ボディも完成が見えてきました。

最初モデリングしたときに、液タブの画面からはみ出すくらいでかくなってしまって引いたので、以降ジョイント構造が許す限りちっさくなるよう調整したのですが… ちっさくなりすぎてしまったようです。

↓確認の段階で必要なパーツだけを出しているので、えらい状態になっててすいません。

素体たたむよ

一度でいいから日光江戸村のおいらんショーに行きたかっ… た…(絶命)

江戸村の花魁道中って今でもやってるみたいですね。ニャンまげは飛びつき禁止らしいけど。

息抜きの息抜き、作業の合間の作業という謎現象でこーいうの作っちゃいました。

スマホ撮り丸出しですまん

名エピソード「お巡りさんは幸せになるのだ」に出てくる「幸運のペンダント」です。つけて日付が変わるまで無言で過ごせば幸福になれるんですが、一人芝居で5分もつようなおしゃべりの本官ちゃんがどんどん大変なことになって23:56には…

でもお人形さんなら楽勝の課題だよね。

ピンクの石はパジコのソフトモールドにUVレジンです。裏側にガンダムマーカーEXのシャインシルバー塗って反射させてます。台座は3Dプリント。この小ささをエポパテでコネコネするの、わしには無理でした。あと市販の「金色」アクセサリーパーツに色調が最も近いメタリック塗料はガイアノーツのスターブライトゴールドみたいです。

おまわり毎日ぐーるぐる

3Dモデルを毎日ぐーるぐるしながら調整しています。Let’s Go! 微調整という名の無間地獄。

ごめんください 北町奉行所の者です ちわー 国家権力ですが お留守ですかー

前回の更新からまる1ヶ月経ったものの、かわりばえのしない作業画面しかないす。内部とか細かいバランスとか かなりいじってるのですが、わかんないですよね… うーん、たしかにちょっと疲れてきたし 脇でやんなきゃいけない野暮用もけっこうあったし、ペースは落ちてるんですよね。まいった。

胸毛だけ違う作り方をしているせいか黒く表示されてます 他意はないです

この腕の短さと胴の太さで「手を体の前中心に持ってくるの」って無理ゲー中の無理ゲー。両手で銃を構えるポーズはどうにもやりたいんで、がんばって盛り削りしてみたのですが、これ最終的には服がつっぱってこの通りには曲がらないんじゃないだろうかという気も。

あと、可動ドールボディでいちばん大変なのはどうやら「肩」みたいで、服越しに手探りで強く動かすから、オビ球みたいに「動かせる方向が決まっているもの」だとけっこう外れちゃうようです。figmaが特徴的な独自関節を使っていまして

これ良さそうだな、と思っていたら、ちょうど今関節パーツの単品販売をやっていましておほほのほーと飛びついてしまいました。ただし届くのは年末。さあ、どうする小僧。