ガンズ & ラーメンズ

塗装作業ってえのは「乾燥待ち」で1箇所塗るたびに3時間とか何もできないので、待ち時間のあいだにラーメンを仕込みました。

気泡がすごいけど油みたいで結果オーライ

スープの調色を間違えてカレー南蛮みたいな油そばみたいな濃ゆいのになってしまいましたが、これリテイクすると全捨てして「自作のどんぶりデータを3D出力して磨いて模様を描く」ところから全部やり直さなければならないので、これで勘弁してくれ本官。

どんぶりのぐるぐる模様、何も考えないで描くとかならず端っこで長さが合わなくなるもんなので…

こうしてみました。お得意様専用どんぶりです。

最近の作業であみだしたこと。

こんな奥まったところどうやって磨けばいいんだと諦めていたのですが、これ↓が便利でした。

ウェーブから出てる先曲やすり。#140です。もちろん荒削りに使えるし、布を巻いてコンパウンドつけて磨くときも先曲っぷりが役に立ちます。

あと、奥まった広い範囲を磨きたいときはてめえの指に直接コンパウンドつけて突っ込んでしまいました。サルいですがてっとりばやいです。

KC庁模型クラブ全一の男

「平成」では使われてないエピソードなんだけど、本物の石炭で走るD51の鉄道模型(おそらく自作)で一位になったんだそうですおまわりさん。

串打ちの仕込み中

えー、まだ塗装が終わっていません。何度ドボンしたことか。自分が予想外に塗装下手なことを思い知っています。

根本的に「サフレス」を思い違いしていたようです。下地を活かしたまま塗装できるのは陰影くらいで、全体の色調を淡いまま変えるのは(少なくとも自分の腕では)無理でした。

「薄いクリアピンク」を広い範囲にむらなく塗ろうとして何度塗料を買い直しても大失敗、全身真っ赤でまだらに大火傷した人みたいになり。しかもクリアであろうが塗料乗せた段階で下地の質感はほとんどわからなくなるので、これなら普通に白サフ吹いて普通に不透明の塗料を吹いても変わんないよな、…ということがわかるまで半月くらいかかりました。

改めて作った不透明塗料 ファレホっつうのは塗料の名前 左から2番目は❤️ではなくベロ

ここまでの作業でわかったこと。

  • 塗料の調色は事前に済ませて瓶詰めしたほうがいい エアブラシ一式出しっぱなしであわてて混ぜるより丁寧にできるし、乾燥後の修正にも使える
  • 水をつけずに研ぎ作業をするときは、下に塗装棒スタンドを敷くと粉が散らない 厚い段ボールが箱に入ったあれ いちばん小さいやつが自分には合ってました
  • 防毒マスクは必ず買おう

最後の最後のお楽しみに「目を描く」作業だけは手つかずでとっておいてあります。服と体が仕立てあがったら画竜点睛します。

これ全部めんたま。じゃっかん、切った爪を瓶に詰めてる吉良みたいになってますね。

キャラ的にはむしろ親父さんのほうですが。こ〜ろ〜すゥ〜。

「ドボン」って知ってる?

塗装に失敗したパーツをシンナー風呂に沈めて下処理から全部やり直すの。

素体と顔と手と表情差分と交換ハンドパーツ全部でそれやっちゃったんだって。大変だね。

あかぎれができるまで 濡れた紙やすりかけまくって10日間、この結果ですよ。最初から全部やり直しではないにせよ、修復作業だけでもそれなりの時間かかります。シンナー使い切っちゃったから追加が届くまでドボンさえ終われないし…

なんでこうなったかってーと、どうしてもABSの半透明な感じを生かしたくて、サフを吹きたくなくて「クリア塗料で”肌色”を表現する」無理ゲーっつーかバグゲーに挑戦してしまい。「赤を薄く吹けばピンクになる」と思ってました… 下地もメタルプライマーとクリア塗料だけで作ってたんだよ。マルチプライマーやクリアペールピンク塗料の存在さえ調べず、独断でここまで進めてしまったおれって何?

ここからエジプト九栄神が登場して戦いが延長されませんように

梅雨どきからずーーーとやってきた作業も終わりが見えてきました。

ふにゃけるな! おみゃぁりさんだって人間だ やっぱり呑みたい!

あとは交換ハンドパーツとか表情差分とかの調整をして、全データを本番の精細度で再出力して表面処理と塗装して、服の型紙を起こし直して本番用の糸で丁寧に縫う作業です。これだけでもそこそこ時間がかかると思います。ゴールテープが見えてからが長く感じるランナーお約束現象ですね。いや、そういう比喩だけではなく、まじで時間かかります。3Dプリンターを「起きてる間はずっと」回してても10日くらいかかるかもしんないです。

さいきんの作業で気づいたこと。

  • ベルトのバックル(つめなし)を自作するときのポイントは「ベルト革が通る箇所のスリット幅をギリギリにする」こと テンションで締めつけるから 今回横に長いデザインのバックルだったので、2本真鍮棒を通して真ん中の部分を太くしています
  • シャツとズボンを一体化するドール服、股下がダブダブしているデザインの場合は、ずり上がらないように内側にパンツ状の布を縫いつけておくといい けっこうテンションがかかるので縫い目は股下じゃなくて後ろにずらす 痔になったら申し訳ないw
  • 市販スタンドの高さや胴の太さが合わない場合は、胴に巻く針金の側だけ1.5mm真鍮棒で自作すればけっこう充分 きれっぱしのしまつはUVレジンがちょうどいい
  • 下に着せるシャツのうなじをゴロゴロさせたくないという理由で後ろを大きく切り開く場合は、ずれないように薄手のリボンか何かで首のところを留めるといい
ありあわせの糸とリボンで適当に試作したのできたなくてごめんね

海洋堂のリボルテックヤマグチの山口さんインタビュー記事を読んだら、プロでも可動素体のデジタル造形は「出力して現物を触って問題点を書き出して修正の繰り返し」なんだって。つらいっすよね。出力だけでも半日かかるし。

俺達は明日を撃つ さすらいの本官さん

♪親指とひとさし指でー ピストルの形をつくりー

怒髪天「俺達は明日を撃つ!」の替え歌でお届けします。

ピストル持ち手とか、オプションのハンドパーツを作りまくっています。これはこれで難しい。まだ調整中です。

ペストリ持ち手ダス 片手持ちも作ってます
お人形必殺「どうとでもとれる軽く開いた手」
敬礼手 もうちょっと表情というか色気をつけたい
つかみ手 厚み5mmくらいまで対応

何が難しいって、作中のかわいい肉づきや反らしっぷりを再現するコツがつかみづらいのと、

どうもマンガ手だと「指を曲げたとき」「伸ばしたとき」で指の長さを変えないとおかしくなる場合があるみたいなのね。ボディにつけたとき寸法が合うように、右手を握って左手を開いた場合でもバランスが整うように、そういう調整作業も必要なんす。ただ、指以外の掌の部分はやっぱり厚みと幅を揃えたほうがいいみたい。

というわけで手オブジェクトの複製を並べたり重ねたりして、ぐるんぐるん回しながら確認しているのですが…

間違ったブルーインパルス感が大変楽しいです。

あと、かおとめんたまを別パーツにしたときの段差を解消するために、めんたまの下端をほっぺたにめり込ませる構造に変えることにしました。そこだけ変えればいいのにせっかく納得したところまでいらんほうにいじって回り道しましたが、なんとかなりそうです。

問題は、真冬にABSをプリンター出力するとビッスバスひびが入ること。本番出力までに春になっちゃったら解決するのですが、それはそれで気持ちがもたない…

おまけ。

かみつきけいかん。(帽子のシールはよごれ隠し)

「3Dプリンターでピストルが作れるんでしょ?」

うん。ほら。

「種子島とは卑怯な!」「これはコルトだ!」

と与太をこきながら表情差分とか小道具とかを作りまくっています。本体完成させたあとで、っておもってたんだけど、完成した瞬間に燃え尽きて1ヶ月くらい動けなくなるのはわかりきってるしやっぱり今のうちにね。仕事でやられるとブチ切れる「完成直前にいろいろねじこむ」パターンだ…。

帽子の❤️は よごれ隠し

上着やベルトをまだつくってませんが、全体のバランスは整ってきました。シャツの袖はこのままつけずに仕上げます。上着の袖口から素肌しか見えない設定みたいなので。

ちょ、ちょ、ちょ、この再現度やばくね? やばくね?? クソがんばったんだよ? 素直に立体に起こすと目が上あごにめり込んで落ちくぼむんだけどそこも調整したんだよ?

ドールアイ …ドールアイ? ドールアイ

こういうパーツを大量にプリントして「表情差分」が量産できます。前つくったときは「水性ペンで黒目を描きかえる」のを試したのですが、けっきょくぜんぜんきれいに落ちなかったのでこうすることにしました。現在、はめ込んだときの段差消しを試行錯誤中です。

おれダイレクト限定ボーナスパーツ

帽子の下も再現。実は去年まで知らなかったんだけど、原作ではモヒカンじゃないのね。

グーグーガンモ。嘘です。

いまひたすら「ハンドパーツ」をつくってます。お人形必殺「どうとでもとれる、軽く開いた手」とか、「なんか持ってる風の手」とか、「両手で銃を握った手」「敬礼手」とか。なんか欲が出て「ミニチュアラーメンと箸持ち手」まで作りたくなってきましたが、それはさすがに後日に回します。いや、上着を作れよ、と。

てなかんじで

1Kgもある3Dプリンター用の素材を、試作だけで使い切ってしまいました。黒いのはカラ容器です。出力したのは すべて試作なので、最終的には供養することになります。

敬礼。

おわかりい…

ドールを素体から自作したバカタリのメモ

イメージ通りの体型のドールボディがなかったので、服も体も「ジョイントパーツ以外は完全自作」という無茶を半年以上もやっています いろいろこうすると良いと思うことがたまってきたので随時書き足していきます

いや、知ってるけど、なんでそいつドール化するの、ってくらいのキャラです 最大の特徴がこのアングルだと隠れてますが

でも、ちまちままとめるのが好きだから ちまちままとめてるだけの話です おまえらの役に立つよう気をつけてはいるがおまえらの役に立つ保証はないからな!

素体づくりのくわしい制作メモはこちらをごらんくだせえ
可動素体を作ろう!(我流鼻毛真拳)

あと今回「ウィッグ」「ドールアイ」は不要なのでそれについては書いてないです

よろしければ

息抜きの息抜き、作業をさぼって作業

「タイホする!」
「死刑!」

1年近くもおんなじよーなことばっかりやってるとさすがに悪い方に煮詰まるので、ふつうにかわいいお人形さんで遊ぶこともあります。たまには外で食事をするのだ。

アニメ化すると必ずやる名物エピソード ただしタイトルは毎回違う

OBヘッドを2こもっているのですが、前描いた顔がわれながら雑なのが気になってきたので、全消ししておなじ内容で描き直してみました。

つり目でっか目不敵な笑い、が昔から好きだったんです
口は半開きじゃなくてベロ出しです 昭和ファンシーぬいぐるみの感じ

それなりにがんばったつもりではあるんですが、左右全然違うし線もガタガタですね。値札つけて頒布してるセミプロの方、等しく神…

ひとついえるのは… よくいわれることですが、線は「消すことで描く」ものみたいです。けしごむ繰り返して残った線が本番の線、って感じ。最低でも消す用の精密綿棒15本、先端の数でいうと30個、は使う感じです。もっとうまい人はもっと使ってるはず。

なにドール用だったか全く忘れるくらい前から持っていた「ちっさいハイヒール」がたいへん似合いました。あみタイツも欲しいな。

1/6ドール用ネクタイを縫ってみましたのだ

たぶんアゾン服で採用してるやり方これだと思います つうかアゾン服のネクタイを観察してまねしてみました

お手本 アゾン「PNS男性警察官set」
試作 曲がってますがていねいにやれば大丈夫なはず

Tl;dr(3行で)

本体を中表に縫う→結び目になる小さな筒を作る→結び目に本体を往復で通す→結び目の下側を裏で縫い縮めてキュッとさせる
最後の縫い縮める作業で「ネクタイっぽさ」が決まる

詳しく

DD系ボディ(f3)にオビツ系ヘッドをつけてみたよ

逆じゃないです。首から上がアゾンのアイコレプチ、下がMDDです。こういう情報はながなが書いてもしょうがないので結論だけ。

首軸がギリギリ通るくらいの穴を開けたペットボトルのふた2個と、13mmくらいに切ったパイプを用意します。下から伏せたペットのふた – パイプ – 裏返したペットのふたと差し込んでいきます。

おしまい。

でもなんなのでちょっとだけ補足すると、下のふたが首ジョイント周りを支え、上のふたが「首軸の出っ張ってるところ」のつっかい棒になり、その間をパイプがつないでテンションをかける感じです。だから、もしかしたら上のふたはふたじゃなくてプラ板かなんかでもいいのかもしれません。

きのう試したばっかなのでまだ耐久性テストはできていませんが、なかなか良好です。破壊的な加工が不要なのが気に入ってます。

ひっさしぶりにかわいいおにんぎょーさんの話題が書きたくなったのでやってみた次第。そいじゃまた会おう。次回のブログも読まないとタイホなのだ。うそです。